ウルシの仲間とばかり・・・
奇数羽状複葉の様子からウルシの仲間だとばかり思っていたのですが、ウルシ科の仲間は5種類ほど、幼木の様子からヤマウルシかな…、でも10m近くの高木もありヤマウルシとは違います。カラスザンショウかとも思ったのですが、幹にトゲがありません。どうも該当するものがなく悩んでいたのですが、たまたま 葉っぱを手に取ってみて、その固有の形と匂いに気づきました
幼木にはいろいろな樹形がありますね。奇数羽状複葉の長さは1mを超えるものも、小葉の長さは20cmほどのものも
この肩に少しの切れ込みのある葉っぱが、同定の決め手となりました、それとこの葉 一種独特の匂いがします、嫌な臭いではありませんが ね
ニガキ科ニワウルシ属ニワウルシでした、落葉高木 10~20m、雌雄異株、別名でシンジュ(神樹)、海外で「Tree of heaven」と呼ばれていたのを直訳したそうです。そしてこの葉を食樹とする蚕の蛾をシンジュサン(神樹蚕)と呼ぶようになったそうです。 明治初期に原産地中国から街路樹や庭木として持ち込まれたそうですが、種子と根茎による繁殖力が強い上に、他の植物の成長を妨げる物質を周辺に出すそうで、今は嫌われものになっているのですかね。 この山でも 日当りの良い平地の 麓と頂上に限り、株を増やしているようです。同じく中国原産の繁殖力の強いナンキンハゼと共にこの山の植生を変えていきそうな雰囲気です。 そういえば 市街地の畑でこのウルシ風の幼木が、いかにも栽培しているかのように数十株並んで育っているのを、車で見かけて不思議に思ったことがあるのですが、ニワウルシだったのかもしれません。でも成長が早く10m越えになるのでは庭木には向かない気もしますがね。
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