2023年12月
天蚕の繭
この天蚕(ヤママユ)の繭から 取り出した天蚕糸は、繊維のダイヤモンドと呼ばれ、萌黄色の独特の光沢をして 軽くてしなやかで、絹糸よりも高く評価されているようです。勿論その天蚕の糸で織った布で仕立てた着物なども最高級品だとのことです。かっては信州穂高地方を中心に、天蚕を人工飼育して繊維のダイヤモンドの生産を生業にする人々が沢山おられたとのことです。
蛹が羽化するのは7~9月、成虫は 何も食べずに卵を産んで死んでしまうそうです。したがって画像の繭は抜け殻ということになります。
↑ 上の画像は光線の関係で黄色に見えていますが、↓ 下の少し緑ががった画像が 実物に近い色です。天蚕・ヤママユ(ガ)の幼虫の食草はブナ系のクヌギ、コナラなどの葉、その葉を2、3枚上手く取り込んで繭を保護しています。
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